富山の鉄道で「藤子」ワールドを体感!

まんが道、鉄の道<後編>

忍者ハットリくん列車は左右で絵柄のデザインが違う。氷見線、城端線の両方で運転されている ©藤子スタジオ

昭和19年、藤子・F・不二雄先生(以下F先生)がいた高岡の小学校に、氷見市から藤子不二雄Ⓐ先生(以下Ⓐ先生)が転校してきた。Ⓐ先生の描いた漫画を見て、「おまえ漫画うまいのう」とF先生が声をかけたのが二人の出会いだったという。そこから数々の名作が生まれたのは言わずもがなだ。お二人が運命的な出会いをした場所、高岡の町歩きをしてみようと思う。

駅前に真っすぐのびる商店街を歩いて行くと、右手に文苑堂書店がある。『まんが道』で何度も出てくるが、二人(『まんが道』では満賀と才野)がかつて『少年画報』や『漫画少年』などを買いに通った本屋だ。投稿した漫画が賞に入った本を手にして本屋の前で喜んでいる様子が目に浮かぶ。

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なろう!なろう!あすなろう!明日は檜になろう!

そこから8分程歩くと高岡大仏。こちらも『まんが道』に何度も出てくるが二人でさまざまなことを決意した場所だ。昔も今も、大仏様はあたたかいまなざしで見守ってくれている。

前回来た時は雪が降っていた。まさに『まんが道』に雪の降る高岡大仏のシーンがあり、漫画と同じだ!と感動してたたずんでいたら風邪をひいた。

ドラえもん消印の手紙を誰に出すか

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高岡郵便局は山町筋という伝統的建築物が残る町並み近くにある。建物は建て替えられているが、お二人はこの郵便局から漫画雑誌に数多くの作品を投稿した。私も何か投函したい。ハガキや手紙を出す場合、希望があればドラえもんスタンプを押してくれるそうだ。しかも自分で押すこともできる。それだ!と思い、ハガキを出すことにした。出す相手を考えてみたが思いつかず、自分宛てに出す。寂しい。

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この時はなかったのだが、つい最近ドラえもん切手が発売された

「ドラえもんと北陸新幹線、どちらが良いですか?」と窓口の人に尋ねられる。聞くと、なんと北陸新幹線のスタンプもあるとのこと。開業当時にキャンペーンで使っていたらしいが、今はここに来てお願いすればそれで消印スタンプを押すこともできるという。嬉々として自分宛てに2通出した。

Ⓐ先生が卒業された県立高岡高校とF先生が卒業された高岡工芸高校は今でこそ200メートル程離れているが、当時は隣り合っていたらしい。学校が終わった後に待ち合わせし、毎日のように向かった高岡古城公園はそのすぐ近くにある。前回は寒くて凍りつきそうな深い雪の中を苦労して歩いたのだが、今回は公園の地形がよくわかる。

特に漫画のアイデアの話や将来の夢を語り合った「ふたつ山」という場所も見つけた。実際は卯辰山(うだつやま)というそうだが。

そして『まんが道』の中に出てくる高岡古城公園でのシーンと全く同じ景色も見つけ、つい一人で「おおっ!」と声をあげてしまった。『まんが道』の単行本を片手に景色を見ながらキョロキョロ、ニヤニヤしている様子は、はたから見れば不気味だったに違いない。

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