マツダが起死回生へ、ギリギリの巨額増資

マツダが起死回生へ、ギリギリの巨額増資

マツダが巨額の資金調達に踏み切る。3月に公募増資で最大1628億円を調達。金融機関から700億円の劣後ローンも受ける。

財務改善は喫緊の課題だった。2011年4~12月決算は、1000億円を超える最終赤字に転落。自動車メーカーの中で唯一の赤字だ。通期でも4期連続の最終赤字となる見込みで、12月末の自己資本比率は2割を下回った。

赤字決算を受け、格付投資情報センター(R&I)は、マツダを格下げ方向で検討することを公表していた。格下げとなれば、調達環境は一層厳しくなる。そうなる前に、財務のテコ入れが必要だった。今回劣後ローン(返済順位の低い借入金。資本性が認められる一方、金利が高い)という“裏の手”を使ってでも、信用補完を急いだ。

なぜ、マツダは出遅れたのか。「急激な円高、これに尽きる」(同社役員)。業界で最も高い8割という輸出比率が影響している。

マツダは30年来、米フォードと提携関係にある。そのため主要な海外拠点はフォードとの合弁工場。一方でフォードは08年以降、マツダへの出資比率を下げ、現在は3・5%しかない。つまり資本上独り立ちは進んだが、そこに海外戦略がついていかなかった。昨年5月、メキシコ新工場計画を発表するなど、独自で海外進出を急いだが、急速な円高が直撃した。

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