三軒茶屋は上京したての「月給23万OL」が選ぶ 都会の女の第一歩はここから始まる

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都心に近いけど、どこか庶民的な街「三茶」。上京したての綾を優しく包むーー。

東京のライフスタイルを紹介して15年の東京カレンダーが、東京に住む女性たちをエリアごとに分類した「東京女子図鑑」女性の趣味趣向は、居を構えたエリアに如実に現れ、よく行くレストラン、出没場所で形成、強化されていく!?

本日は、人気の街《三軒茶屋》です。今回からは、より具体的に三軒茶屋にいる女性を主人公にそのリアリティに迫っていきます。

三軒茶屋に住む女、上京したてのOL・綾(23歳)

「東京カレンダー」(運営:東京カレンダー株式会社)の提供記事です

私は、恵比寿に勤める23歳OLの綾。

生まれた街・秋田から、アパレル企業に就職したのをきっかけに越してきた街がここ「三軒茶屋」。「住みたい町」ランキングの上位に名を連ねる人気の街。手取り23万円で、駅から5分の家賃7万円の1K、築5年のマンションで一人暮らし。

駅前のエコー仲見世商店街や、すずらん通りなど、レトロな雰囲気はそのままに、新しいお店も次々と出てきて古きと新しきが混在して不思議な雰囲気を持っていて、どことなく、地元の雰囲気に似てなくもない。

会社がある恵比寿へのアクセスもいいのに、庶民的で気に入ってる。

レストランっていうには少し心もとないけど、とびっきりに美味しい飲食店や深夜までやってるおしゃれなカフェが多いのも三軒茶屋に決めた理由のひとつ。芸能人だっていっぱい住んでいるらしい。キャロットタワーのTSUTAYAでは、夜な夜なマスクをかけたそれらしき人が歩いてる。

いろんな場所を不動産屋さんと巡る中で、ここ「三軒茶屋」の物件を案内されたとき、一番地元の雰囲気にも近くて、なんだかこの街と仲良くなれそうな気がしたんだ。

いろんな場所を不動産屋さんと巡ったんだよ。やっぱり憧れの東京生活を送るんなら、おしゃれなところがいいと思ってね。人気の街「吉祥寺」や「下北沢」、「自由が丘」とか「恵比寿」も見た。

「吉祥寺」や「下北沢」は、尖った人たちが多すぎて、毎日を過ごすには疲れちゃいそうって思ったのが率直な感想。街にいる人が何かしら、クリエイティビティを追求してたり、他との差別化をして個性的になることに価値を見出す人が多い気がした。

ほら、私って、自分で言うのもなんだけど、いわゆる平均的な女だから。イマイチはまらない気がしたんだ。

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