セミナーレポート

売上拡大! 新ビジネス創造! 課題解決の糸口は、
経験豊富なプロフェッショナルの活用にある

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売上拡大、新事業創造などの経営課題解決に、経験豊富な顧問の活用を考える「成長戦略フォーラム 新たな成長エンジン!社外人材の活用で、企業の成長を加速する」が9月、東京・港区で開かれた。
●主催:東洋経済新報社 ●協賛:リクルートキャリア

開会・オープニングトーク

山崎 直久
リクルートキャリア 執行役員
中途事業本部 事業企画統括部長

冒頭でリクルートキャリア執行役員事業企画統括部長の山崎直久氏は「最近は優秀な即戦力人材の採用が難しくなり、人脈、技術、ノウハウを持つプロフェッショナルを、顧問などの社外人材として活用することが競争力強化のうえで重要になっています」と述べた。

渋澤 健
コモンズ投信 会長

コモンズ投信の渋澤健氏は、国、会社、組織、固定観念などの枠について「枠の中は、これまで過ごしてきた安全地帯ですが、そこにとどまり続けると枠が縮小することに気づかないおそれがあります。内から外だけでなく、外から内を見ることも必要です」と述べ、社外のさまざまな知見、経験を持つ人が顧問等の立場で枠の中に多様な視点を持ち込む必要性を強調。縦横3×3計9個の団子すべてを4本の串で貫くクイズを例に「ちょっと視点をずらすだけで、新しいものが見えるかもしれません。ここに本質があります」と訴えた。

基調講演
勝ち組企業の成長を支える、
次世代経営モデルの構築と社外人材の活用

名和 高司
一橋大学大学院
国際企業戦略研究科 教授

失われた20年の勝ち組企業を研究した一橋大の名和高司氏は、企業の力を、現場のオペレーション力、経営力、イノベーションを起こす事業モデル構築力、マーケティングを支える市場開拓力、の四つに分類。「日本企業には現場のオペレーション力はあります。しかしグローバル競争で勝ち抜いていけるのは、現場オペレーション力を生かしながら事業モデル構築と市場開拓の相乗効果を創出できる“タイプX”の企業なのです」と語った。

タイプXになるには、外部人材活用などで、社内にない視点、ネットワークを取り入れることが重要。そのうえで、従来の事業の枠から視野を広げること、イノベーションの本質である異なる知恵との結合を起こすこと、日本の良さを伝えてグローバルに戦うことが求められるという。ケーススタディとして工業用水の浄化膜技術を生かし、水ビジネスを展開する日本企業を紹介。買収した米国の市場調査会社でマーケティング、シンガポールに開設したセンターでR&Dを進めているという。

名和氏が社外取締役を務めるファースト・リテイリングは、東レとの強固なアライアンスで、外の力を取り込んできた。名和氏は「ファースト・リテイリングと東レは、嫌でも付き合わざるを得ない擬似的運命共同体になっています。外部の知見を自社のオペレーションに生かして初めて力を出せるのです」と強調した。

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