身長が1インチ高いと年収が789ドル増える

「身体の大きさ」がカリスマ性の源泉だった?

ボディランゲージの最も重要なポイント、と多くのスペシャリストが声を潜めて教えてくれたこと。それは、「いかに自分を大きく見せるか」と言うことだ。とにかくどれだけ多くの自分の陣地を獲得するのかで勝敗が決まるゲームのモノポリーのように、空間上でなるべく多くのスペースを獲得し、自分をスケールアップして見せろ、ということらしい。これは決して体重を増やせとか、上げ底ブーツを履けということではなく、あくまでも自分の存在感をしっかりと物理的に示せ、ということ。

思い切り手を広げてジェスチャーをする、足を広げて立つ、などということでもあるのだが、これは日本人にはえらくハードルが高い。「謙虚さ」「礼儀正しさ」を美徳とする日本人がこれをやると、とたんに「えらそうだ」「うさんくさそうだ」と非難ごうごうだ。

日本人は自分を小さく見せようとする

アメリカ人のボディランゲージの基本がいかに自分を大きく見せるかに重点を置いているのに対し、日本人はいかに自分を小さく見せるかに終始しているような印象を受ける。アメリカから帰国する時、日系の航空会社に乗り、とにかく感動したのが、キャビンアテンダントのサービスのきめ細やかさ。アメリカ系航空会社は何から何まで本当にとんでもない。迫力ある“お姐さま”アテンダントは「気軽にもの頼んでこないでよ!」というオーラを全開。上から目線のサービスで、ものを頼む方もびくびくだ。

一方、日系の“お姉さま”は手を体の前で組み、「何か御用でしょうか」とひざまずいて話しかけてくるではありませんか!「エコノミーなのにすみません」と謝りたくなってしまうぐらい恐縮してしまった。手を体の前で組むしぐさやひざまずくという行為はまさに、「私はあなたにお仕えする立場です」という日本人の真骨頂のおもてなしポーズだが、多くの日本人を観察していると、概して、相手を立て、自分を小さく見せるボディランゲージが目立つ。

これはこれで、日本文化に合った振る舞いではあるが、こうしたボディランゲージが日本人を「謙虚すぎる」人種にしている可能性もある。社会生活においては、丁寧さ、礼儀正しさを示すべき場面もあれば、力強さやパワーを見せていかなければならない場面も多くある。プレゼンやスピーチ、会議、セールス、商談などリーダーシップを見せたいといった場面、もちろんグローバルレベルのコミュニケーションでは、アメリカ人のように「大きく見せる」ポーズも必要だ。

ここで、オススメなのが、2分間の「パワーポーズ」。ハーバード大学のエイミー・カディー教授が提唱した超時短カリスマ力アップ法だ。カディー教授の主張は実にシンプル。とにかく体を広げるような、大きく見せるようなポーズを2分間とれ、というもの。プレゼンの前、就活のインタビューの前、トイレや人のいない会議室で思いっきり体を伸ばし、まるでワンダーウーマンのような力強い恰好をすればいい、というのだ。

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