NHK「あさが来た」、女性企業家の功績とは?

銀行、保険、炭鉱、紡績など多分野で足跡残す

広岡浅子が家業の両替商を改組し創業した加島銀行は1929年に経営破綻。支店の一部は鴻池銀行に引き継がれた。鴻池銀行はその後、三和銀行となり、現在は三菱東京UFJ銀行となっている(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

NHK朝の連続TV小説「あさが来た」が9月28日に始まった。これは実在した日本の女性企業家のパイオニアを主人公としたものだ。

最近、日本の企業家をテーマとするNHKのテレビ番組が増えてきた。日本のウヰスキー開発のパイオニア竹鶴政孝を扱った連続TV小説は、中島みゆきのテーマ曲と合わせて好評であった。経世済民シリーズでは阪急・東宝グループの小林一三、日本の電力の鬼と称された松永安左右衛門が登場している。また数年前には大河ドラマの「龍馬伝」で三菱の創始者・岩崎弥太郎が登場した。

イノベーションを果敢に遂行

28日に始まった「あさが来た」も企業家をテーマとしている。主人公の「今井あさ・白岡あさ」のモデルとなった広岡浅子(1849-1919)は江戸時代からの豪商・三井11家のひとつである京都油小路出水家(後に東京の小石川に移り小石川家となる)に生まれ、鴻池などとならぶ豪商であった大阪の加島屋(広岡家)に嫁いだ。浅子は、両親の言いつけに従う姉・春とは対照的に、自立的・行動的な女性であった。男尊女卑の社会のあり方に疑問を感じながら、さまざまなイノベーションを果敢に遂行していった。

浅子の夫・信五郎は、加島家の8代当主の次男で、分家の養子となっていた。8代当主の長男・喜三郎が早世したため、信五郎の弟の正秋が9代当主となり、世襲の久右衛門を名乗る。浅子は趣味人の夫・信五郎に代わって、当主を助け加島屋を切り盛りしてゆく。加島屋のビジネスは両替商であり、多くの大手同業者と同様に、幕末には幕府・大名への巨額の「不良債権」を抱えて経営は苦しかった。

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