異例のFCビジネス参入、ワールドがはじく勝算

異例のFCビジネス参入、ワールドがはじく勝算

大手アパレルのワールドがフランチャイズ(FC)事業に参入する。低価格の衣料・雑貨をそろえたブランド「シューラルー」のFCを3月に開始。4月からの1年間で30店の出店を目指す。

売上高3000億円超のワールドは「アンタイトル」や「タケオキクチ」など高価格から低価格まで100を超すブランドを擁す。百貨店からショッピングセンター(SC)に至るまで幅広く店舗を展開するが、FCは初の試みだ。

アパレル業界でFCに積極的に取り組む企業は少ない。シューラルーの競合となるポイントやハニーズなどは直営にこだわる。国内に800店以上あるユニクロもFCは20店にすぎず、今期出店も1店にとどまる。「店頭の生の声を聞けず、商品開発力が落ちる」(カジュアル衣料チェーン)、「接客や陳列に統一感がなくなり、ブランドイメージの毀損につながる」(大手アパレル)など、デメリットが大きいとされるためだ。

ことワールドに対しては「1990年から2000年にかけ、卸から直営店へと転換してきたのに、今FCをやるのは時代に逆行する」と首をひねる業界関係者もいる。

それでもFCに乗り出すのは「手薄な地方都市にコストをかけずスピーディに出店できる」(ワールド)からだ。

ワールドの主な販売ルートは百貨店と大型SC。だが百貨店は市場が縮小しており、拡大を続けてきた大型SCも飽和状態。ワールドの業績も11年3月期まで3期連続で減収減益となっている。

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