韓国鋼材流入に泣く日本、通商措置断行も視野

 

 

「とにかく円高がきつい」(大手高炉幹部)。鉄鋼メーカーが、環境悪化による不振にあえいでいる。

1月末から順次発表された決算では、昨年のタイの洪水の影響や株評価損により、2012年3月期予想の下方修正が続出した。最大手の新日本製鉄が最終利益をゼロとしたほか、JFEホールディングスは02年の合併以来初となる、400億円の最終赤字を計上。他の高炉各社も軒並み赤字の見通しとなった。

深刻なのが、生産能力を急激に増強している中国、韓国勢の台頭だ。特に韓国からの鋼材流入は昨秋以降顕著で、11年10~12月の韓国鋼材輸入量は前期比5割増の94万トン。日本市場での輸入鋼材のシェアは、1割を突破した。

「採算の厳しい造船向けなどで、割安な韓国ポスコ製の鋼材が選ばれている」(新日鉄幹部)。ポスコの製品は「今や日産自動車の使用する鋼材の1割を占める」(鉄鋼商社幹部)など、高級鋼の代表格である自動車向けに食い込むほどに、品質も向上。日系各社を悩ませている。

JFE幹部は「円高ウォン安が続くかぎり、劣勢は変わらない」とあきらめムード。「ドル買いでなく、ウォン買い介入をしてほしい」と嘆く。

 

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