NPOが母体だから、むしろやりやすかった--緒方大助・らでぃっしゅぼーや社長(第3回)

NPOが母体だから、むしろやりやすかった--緒方大助・らでぃっしゅぼーや社長(第3回)

--らでぃっしゅぼーやは環境NPO「日本リサイクル運動市民の会」が母体となって1988年にスタートした会社です。キューサイから移籍して、何か一般企業と異なると感じた点はありましたか。

社会貢献に対する社員の親和性が高かったですね。全員がそうではないかもしれませんが、少なくとも市民運動団体がやっている会社だとわかって入ってきているので、一般企業に入社する人たちよりも社会貢献やCSR(企業の社会的責任)活動に関心が高い。
 
 通常、「ウィル」と「スキル」が必要だとすると、組織としてはウィルを浸透させるほうが大変です。スキルは学べば身につきますが、ウィルは訓練が不可能ですからね。そいう意味では、企業理念とは何かといった部分を説明する苦労はなかったので、僕は恵まれていたと思います。

ただ、社会貢献をやりたくてみんな集まっているのですが、それぞれのやりたい社会貢献の仕方やベクトルが一人ひとり異なっていました。食、農業、環境と、アプローチしたいポイントがバラバラだったんです。そこで同じ方向を向いてもらおうと掲げたものが、「食と暮らしの流通を通じて持続可能な社会を実現する」というミッションです。

僕らにとって「~し続けられる」というのはとても重要なキーワード。何年も食べ続けることのできる安全で安心なものであることはもちろん、たとえば化石燃料を多用したり地力を収奪するようなやり方ではなく、永遠に生産が続けていけるような作り方をした作物や製品を消費者に届けたいと考えています。

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