欧州生産撤退を決めた三菱自動車が次に打ち出す一手は北米事業の抜本再編か

欧州生産撤退を決めた三菱自動車が次に打ち出す一手は北米事業の抜本再編か

三菱自動車が欧州生産からの撤退を決めたことで、同じく赤字に苦しむ北米事業でも抜本改革に踏み切るかどうかが今後の焦点となりそうだ。

三菱自は6日、オランダの子会社ネザーランド・カー(ネッドカー)における車両生産を2012年末に終了することを表明した。欧州向けに小型車やスポーツ多目的車(SUV)などを生産しているが、採算が厳しいことから撤退し、13年以降は欧州市場における商品構成やサービス体制を変更せず、日本やタイから製品供給を継続していく。ネッドカーは他社への売却を検討している。

ネッドカーは年間約20万台の生産能力を持つが、10年度(11年3月期)は4.7万台の生産にとどまっていた。今期も不振は続いており、三菱自の欧州事業は11年4~12月期に114億円の営業赤字を出し、12年3月期通期では170億円まで営業赤字が拡大する見通しだ。

欧州事業からの撤退で、今後注目されるのは北米事業の行方だ。11年4~12月期における北米事業の営業損失は209億円と欧州事業よりも赤字幅が深刻。11年1月に発表した中期経営計画(11~13年度)では「成熟市場と位置づける日本、北米、欧州の事業効率化を実施する」としている。

三菱自は電気自動車(EV)や小型車、SUVなどの得意分野に車種を絞り込む一方で、他社からのOEM(相手先ブランドによる生産)調達の積極的な活用・拡大や好調なアジア事業の強化など、「事業の選択と集中」を徹底的に進めている。撤退する欧州事業よりも赤字幅が大きい北米事業を、このまま放置するはずがない。北米事業の抜本改革は次の焦点となる。

(又吉 龍吾 =東洋経済オンライン)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売上高  営業利益 経常利益  純利益
連本2011.03  1,828,497 40,274 38,949 15,621
連本2012.03予 1,820,000 65,000 55,000 35,000
連本2013.03予 2,000,000 80,000 70,000 50,000
連中2011.09  907,462 34,219 23,265 10,589
連中2012.09予 970,000 39,000 34,000 24,000
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         1株益¥ 1株配¥
連本2011.03  2.8 0 
連本2012.03予 6.3 0 
連本2013.03予 9.0 0 
連中2011.09  1.9 0 
連中2012.09予 4.3 0 
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