VWはポルシェ責任者をCEOに指名へ

監査役会の過半数が支持

 9月24日、関係筋によると、独VWは25日、引責辞任したウィンターコーン最高経営責任者の後任に、傘下ポルシェのトップ、マティアス・ミューラー氏(写真)を指名するとみられる。シュツットガルトで3月撮影(2015年 ロイター/Ralph Orlowski)

[ベルリン 24日 ロイター] - 関係筋によると、独フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>は25日、ディーゼル車の排ガス試験をめぐる不正発覚で最高経営責任者(CEO)を引責辞任したウィンターコルン氏の後任に、傘下ポルシェのトップ、マティアス・ミューラー氏(62)を指名するとみられる。

ミューラー氏は監査役会の過半数の支持を得ており、25日の監査役会で新CEOに承認される見通しという。

同氏は2010年にポルシェのトップに就任する前、VW傘下のアウディで重要ポストを務めていた。

VWはコメントを拒否している。

エバーコアISIのアナリスト、アルント・エリングホースト氏はミューラー氏について「VWブランドCEOの(ヘルベルト・)ディース氏のような別の内部の人物が昇格するまでの暫定的なCEOとみなされるかもしれないが、適任だ」との考えを示した。

ドイツのドブリント運輸相は24日、VWの不正行為は米国だけでなく欧州でも行われたと明らかにし、「欧州でも1.6リットルと2.0リットルのディーゼルエンジン車が不正の影響を受けているとの情報を得ている」と述べた。欧州で不正操作された車両の台数は不明だという。

また、VW以外のメーカーが製造した自動車についても、ランダムにテストを実施する考えを明らかにした。

一方米国では、少なくとも27の州の司法長官らが、VWディーゼル車の消費者への説明内容について調査を開始。調査の一環としてVWを召喚すると明らかにした。メリーランド州のフロッシュ長官は声明で「世界の自動車大手が故意に環境を汚染し消費者をだましたことに激しい怒りを感じる」とした。

米カリフォルニア州の大気資源局は、VWが排ガス試験をめぐる不正を認めたことを受け、複数の対応措置を準備していると発表。同州で販売された、排ガス規制の試験を突破するための不正なソフトウエアが搭載されたVWのディーゼル車について、リコール(無償回収・修理)を命じることも計画しているという。

関係筋によると、VWは25日から責任者の処分を開始する。アウディの技術開発担当役員ウルリッヒ・ハッケンベルク氏、ポルシェの研究開発担当役員ウォルフガング・ハッツ氏、VW米国法人のマイケル・ホーン社長の3人が処分の対象になるという。

ハッケンベルク、ハッツの両氏は、VWでエンジンなどの開発部門の上級職を歴任していた。

欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は、試験結果をごまかす違法な装置が使われた車両数について、全加盟国に調査するよう求めた。

現時点では、他の自動車メーカーによる違法装置の使用は確認されていない。独BMW<BMWG.DE>は「試験時と実際の走行時の排ガスの扱いに差はない」とし、一部BWM車の道路走行時の排ガス量が欧州規制の11倍だったとする独オートビルト誌の報道を否定した。

*見出しを修正しました。

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