スカイマーク退任会長が明かす「失敗の本質」

井手会長に聞く、スカイ17年の軌跡<後編>

井手会長はスカイマークが経営破綻に至った過程を赤裸々に語ってくれた(撮影:大澤誠)
今年1月の経営破綻から早8カ月。スカイマークは来週29日に新たな経営陣で再スタートを切る。
「A380の導入は博打だった」「正直な話、破綻の最大の要因は円安だった」――。退任を間近に控え、スカイマークを17年間にわたって率いてきた井手隆司会長は今回、率直な思いを吐露した。
ほんの少しの狂いで、すべてが崩れ落ちる。井手会長が必死に会社を守ろうとしてきたこの1年半は、まさに激動だった。「辞めた後のことを考える余裕もなかった」ほどだ。破綻からこれまで、そして自身の今後について、予定時間を大幅に超えて語ってくれた。
※ インタビュー前編:「スカイマーク会長が退任直前に語った真実」はこちら

JALからジャンボを買う案もあった

エアバス製の大型機A380を導入し、国際線への進出をもくろんだスカイマーク。実は、当初はもっと“割安な”別の計画も検討されていた。

「2010年1月にJALが経営破綻した際、ジャンボ機(B747)を手放した。その12機をわれわれが買いたいということで、入札に応じた。1機10億円でまとめて買いましょうと。当時のキャッシュフローでは100億円ほどの投資も可能だと考え、ジャンボを使って国際線に行こうと話をしていた。

だが、即刻断られた。スカイマークに参入されれば、運賃は下がる。当然、敵に塩は送れないという話だろう。その結果、A380で進めることになった」

A380に加えて、スカイマークにとって大きな誤算となったのが、A330の存在だった。国際線の計画とは別に、需要の細る国内線でも挽回を目指した策だったが、結局は自らの首を絞めることとなった。

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