中国、外国投資規制の大幅緩和を表明

習主席「高成長の維持も可能」

 9月23日、習近平・中国国家主席は、比較的高水準の成長率を維持することは十分に可能との見解を示した。写真はシアトルで23日代表撮影(2015年 ロイター)

[シアトル 23日 ロイター] - 訪米中の習近平・中国国家主席は23日、最初の訪問地のワシントン州シアトルで米財界人との会合に出席し、外国投資に対する規制を大幅に緩和する用意があるとの立場を示すと同時に、中国が長期的に比較的高水準の成長率を維持することは十分に可能との見解を示した。

習主席は中国経済が直面するリスクや課題は認識しているとし、こうした問題に対処するために、一段と強力で革新的なマクロ経済政策を導入していると説明。「中国経済の前向きな長期トレンドは変わらない」とし、「長期的に見れば中国の経済ファンダメンタルズは良好だ」と述べた。

そのうえで、「われわれは新たな開放型の経済を実現しようとしており、外国投資管理の改革を推し進め、外国投資の規制の大幅な緩和にも努めている」と指摘。「米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>や米フォード・モーター<F.N>は中国での投資を拡大することができる」と述べた。

こうした改革の中心事項は外国投資をめぐるネガティブリスト(外資規制対象リスト)の縮小となるとし、「われわれのポジティブリストは長くなる。今後も開放的で、法の統治に基づいた環境の整備に努力していく」と述べた。

また、知的財産権の保護にも尽力する姿勢を表明。米政府がハイテク製品の対中輸出規制を緩和することを望むと述べた。

ただ、米企業が懸念する中国からのサイバー攻撃についての発言はなかった。会合に出席した米化学大手ダウ・ケミカル<DOW.N>のアンドリュー・リバリス最高経営責任者(CEO)はCNBCに対し、「われわれのような企業に対する商業的な攻撃は深刻だ」と指摘。「中国はもう見て見ぬふりをすることはできない」とし、サイバー攻撃は現在、同社にとって最大の懸念事項だと述べた。

同会合には米アップル<AAPL.O>のティム・クック最高経営責任者(CEO)や投資会社バークシャー・ハザウェイ<BRKa.N>を率いる著名投資家ウォーレン・バフェット氏らが出席した。

習主席は会合後に米航空機大手ボーイング<BA.N>の工場を視察。その後は米マイクロソフト<MSFT.O>の本社を訪れ、米中インターネット・フォーラムに出席する。同フォーラムには米フェイスブック<FB.O>のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)らが参加する。

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