新型iPhoneを2週間使い続けて体感したこと 日常のあらゆる作業が高速化する

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iPhone 6sのカメラは1200万画素に向上した。これにともない4K動画の撮影をサポートしている。

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あらかじめ設定アプリでモードを切り替えると、4Kビデオの撮影ができる。1分間に約375MBの容量となる

残念ながらiPhone 6s、iPhone 6s Plusともに、4Kの解像度を持つディスプレイではないため、端末では縮小表示となるが、再生中のビデオを写真のように拡大し、拡大行きも移動できるようになったため、4Kビデオの高精細な画質を、「撮影後のズーム」という形で享受できる。

また、新しい写真の提案として搭載されたのがLive Photosだ。1200万画素の写真に加えて、シャッターの瞬間の前後1.5秒ずつ、合計3秒間の音声付きビデオが常時に記録される仕組みだ。ビデオはデータ量が抑えられており、コマ落ちをしているような動きを見せるが、そのかわりLive Photosのデータ量は通常の写真の倍で済む。

意外と1.5秒は長い

撮影のコツは、落ち着いてゆっくりと撮ることだ。写真を撮る際、シャッターの瞬間だけぶれなければ良い、という意識が強いため、その間隔で撮影すると、前後のビデオが大きくぶれていたり、被写体が狙えていなかったりする。意外と1.5秒は長いのだ。

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シャッターを押した瞬間の写真とともに、前後1.5秒ずつ合計3秒の音声と動画を記録するLive Photos

シャッター後は、画面に「LIVE」と黄色いマークが表示され、動画記録中であることが分かるが、シャッター前は特に表示されないため、通常の写真を撮影するよりも落ち着いて被写体を狙い、しっかりと脇をしめて固定しながら、一呼吸置いてシャッターを切ると良いだろう。

Live Photosの作例は、ビデオを参照して欲しい。決定的瞬間の前後の様子が含まれており、その瞬間を少し逃していても、ビデオに含まれている。写真以上に、その場の様子を思い出すことができ、思い出深いシーンを残すことができる。

写真アプリめくると、Live Photosは少しだけ動き、ビデオが含まれていることが分かる。これを3D Touchで押し込んでいる間、再生される仕組みだ。なお、3D Touch非対応のiPhone、iPadでもiOS 9にアップグレードすれば、Live Photosを再生できる。その際、画面を長押ししている間の再生、となる。

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