食べログ事件で明るみ、巧妙な“ステマ”の実態 芸能人を使った方法も
またヤフーと同じくQ&Aサイトを運営するオウケイウェイヴは、ステマの疑いがある書き込みに対し、IPアドレス、メールアドレスをシステムで追跡。さらに目視で疑わしい書き込みの重複が見られた場合は削除するなど、ステマの排除に取り組む。
が、「それでも抜け落ちる場合がある」(オウケイウェイヴの兼元謙任社長)、「ステマを見つけて削除しても、また見つかるという、いたちごっこになっている」(ヤフーの井上雅博社長)のが実態だ。
ネットのPR支援を手掛けるニューズ・ツー・ユーの神原弥奈子社長は「利用者はもう少し自分自身で深く調べる必要がある。その手間を惜しむべきではない」と話す。
ステマの拡大を防ぐためには、サイト運営会社の管理強化に加え、利用者が情報を精査する力を養うことが求められている。
[+画面クリックで詳細チャートを表示 <会員登録(無料)が必要です>]
(二階堂遼馬 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2012年2月4日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事