会費4000円のコストコ、次はどこにできる? 日本で大攻勢!店舗数を50店に倍増計画

拡大
縮小
最近では調剤薬局のほか、タイヤセンターなどもある。詰め放題、飲み放題のあるフードコートも人気だ

――顧客はコストコと他社スーパーをすみ分けているのでしょうか。

慣れていると、コストコではこれとこれを買うなど、決め打ちしているようだ。コストコはすべてを扱っていないので、コストコで買えない細々としたものは近所で買うとか。そういった意味でほかの小売りとも共存できている。

ただ、アイテム数が限られるといっても、コストコはありとあらゆるものを扱っている。付帯サービスも多い。めがねやコンタクトレンズもあり、その場ですぐに作ることができる。補聴器も最新のものがある。ほかの店ではマージンが高いが、コストコなら、同じクオリティのものを半額で購入できる。

最近は調剤薬局もやっている。土日祝日も空いている薬局はあまりないため利便性は高い。タイヤセンターもあり、タイヤ交換や空気圧を調整できる。いずれもお買い物している間に用意できる。

これらは全部自前で、外注しているものはない。フードコートもお客様が楽しみにしてくる要因のひとつだ。コストコの誇るホットドックを食べてほしい。詰め放題で、サイダ-飲み放題で180円、と太っ腹(笑)。ピザやスムージー、ソフトクリームも人気だ。

課題は増える従業員の教育

――課題は何と考えていますか。

倉庫店に必要とする用地が大きいので、土地代や建築費がハードルになるといえばなるが、これは自助努力ではどうにもならない。

一方、内的な課題としては、これだけ成長し出店していく中で、新しい従業員を多く雇用することになる。彼らがいかにコストコの文化を理解して、それを正しくお客様に伝えられるかだ。どこの県や外国に進出しても、根幹となるコストコの文化は絶対変えられない。従業員の教育とトレーニングをもっと強化していきたい

冨岡 耕 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

とみおか こう / Ko Tomioka

重電・電機業界担当。早稲田大学理工学部卒。全国紙の新聞記者を経て東洋経済新報社入社。『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部などにも所属し、現在は編集局報道部。直近はトヨタを中心に自動車業界を担当していた。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT