世界トップの燃費性能で人気!トヨタの新型HV車「アクア」開発者に聞く
トヨタ自動車が昨年12月26日に発売した小型ハイブリッド車(HV)「アクア」。すでに月販目標1.2万台を大きく上回る約6万台の受注を獲得、好調な出足を見せている。チーフエンジニアの小木曽聡氏(=写真=)に人気の秘訣を聞いた。
−−目標を大きく上回る受注を獲得していますね。
アクアでは「次の10年を見据えたコンパクトカーの決定版」を目指した。燃費性能だけでなく、加速性能やハンドリングなど、走りの部分でも妥協していない。スタイリングも重視しており、HVだからではなく、数あるコンパクトカーのなかで選んでもらえるクルマを追求した。
−−燃費性能はプリウス(32・6キロメートル/リットル)を上回り、世界トップの35・4キロメートル/リットルを達成しました。
各部品の小型化などで、プリウスと比べ250キログラムの軽量化を実現している。そのうちHVシステムだけでも42キログラム軽い。エンジンはプリウスの1.8リットルに対し、1.5リットルを積み、約7割の部品を新設計している。モーターは高出力と小型化を両立させるため角線巻きを新たに採用、インバーターも小型化した。
バッテリーはプリウスと同じニッケル水素電池を採用した。小型化にはリチウムイオン電池のほうが有利だが、まだコストが高い。今後リチウムイオン電池のコストが下がれば、(改良時などに)入れ替えは可能だ。