激動アジア--2012年は選挙・政権交代イヤー、アジアの政治が大きく動く

金正日総書記死去というビッグニュースで幕を閉じた2011年。北朝鮮の行方からは今後も目が離せない。ただ今年は、それ以外にも、アジアの将来を左右する選挙や政権交代が目白押しだ。

1月14日の台湾総統選挙から始まり、3月のロシア大統領選挙、11月の米国大統領選挙、12月の韓国大統領選挙と、主要国でリーダー選出のための選挙が実施される。さらに、日本でも年内に解散総選挙が行われる可能性が出てきた。

そして、最大の注目を集めるのが、中国における指導部交代だ。今秋の中国共産党党大会で、10年ぶりにリーダーが交代、習近平氏が党総書記に、ナンバー2には李克強氏が就く見通しだ。

では、習体制への移行により中国の政治はどう変わるのか。

クリントン政権で米国務次官補代理(東アジア・太平洋担当)を務めたスーザン・シャーク・カリフォルニア大学サンディエゴ校教授は「権力の継承を妨げないよう、習近平は自らの見解を隠し続けている」と指摘する。「ただ、中国の次世代のリーダーが現在の方針を転換する可能性は薄い。経済成長と国内の安定を実現するために、近隣諸国や米国との軋轢を避けようとするはずだ」。

中国にとって、今年は多くのリスクを抱える年となる。

経済面では、11年に比べGDP成長率が鈍化する公算が大きい。新年の声明で温家宝首相は、「第1四半期の経済情勢は厳しくなる」との見方を示した。中国の輸出全体の2割強を占める欧州経済が減速。加えて、不動産価格の下落も始まっている。経営コンサルタントの大前研一氏は「今年前半にも不動産バブルが崩壊するのではないか」と予測する。輸出と不動産という牽引役が揺らげば、中国経済へのダメージは大きなものとなる。


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