共和党指名争いはロムニー氏有利だが、民主党オバマ大統領にも追い風【米大統領選・専門家の見方】

2012年11月6日に予定される米大統領選挙は、現職の民主党オバマ氏と共和党候補との争いとなるが、共和党候補指名を争う緒戦のアイオワ州党員集会では「8票差」という歴史的な僅差ながら穏健派のロムニー前マサチューセッツ州知事が勝利した。

今回の予備選の結果はどのような意味を持つのか、そして今後の共和党候補指名争いはどう展開していくのか、みずほ総合研究所ニューヨーク事務所長の安井明彦氏は次のように分析している。以下要旨。

共和党アイオワ党員集会の結果はオバマ大統領再選への潜在的な追い風となりそう

ロムニー候補が明確に勝利を収めれば、予備選挙が実質的に終了する可能性が存在したが、僅差での勝利(2位は保守派のサントラム元上院議員)にとどまったために、しばらくは予備選挙が続く展開となる。

共和党の予備選挙長期化は、候補者の資金力などの疲弊を招くため、体力を温存できるオバマ陣営に有利に働く。同時に、ロムニー候補支持でまとまれない共和党内の保守派と穏健派の亀裂が深まることも、オバマ陣営にとっては好都合。

オバマ陣営は、「政争にあけくれる共和党」を議会の「機能不全」と重ね合わせ、行政権限だけで進められる政策の実行にまい進する大統領の姿勢を浮き彫りにする方向。党員集会翌日の消費者金融保護局(CFPB)局長の強行指名も、こうした戦略の一環か。

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