弊害ゼロ?「思考力アップ薬」にどう向き合う

「モダフィニル」が秘める、可能性と危険性

パフォーマンスを向上させる夢のような薬、あなたは使用したいですか?(写真 : にこまる / PIXTA)

学生時代はもちろん、社会人になってからも度々挑戦する機会がある「試験」。自らの達成度を評価し、さらなる学習のきっかけに試験を利用することもあれど、やはり試験結果で何らかの評価がなされるのが大半だ。

そんな時、試験の勉強で、さらには本番で、自らのパフォーマンスを向上させる「薬」があったら、あなたはどうするだろうか。

かつては、こんな夢のような薬は非現実的か、もし存在するとしても極めて高額で、一部の大金持ちを除けば、まるで縁のないものと考えられていたという。しかし、現実には私たちのすぐ手の届くところにあり、効果も確かなものだと明らかにした研究が、大きな話題を呼んでいる。

睡眠障害の薬が、集中力アップに使われている?

当記事はFUTURUS(運営:ターゲッティング)の提供記事です

科学誌『Nature』が2008年に発表した調査によると、アンケートに参加した5人に1人が、試験前に集中力を向上させるために、なんらかの薬を利用したことがあったという。

そして、そのうち実に44%が『モダフィニル』と呼ばれる薬を利用していたことが判明。この薬は睡眠障害の一種であるナルコレプシー(別名・居眠り病)などの治療に用いられる、「覚醒促進剤」のひとつだという。

こうした実態がある一方で、(ある意味では当然のことながら)睡眠に関する障害を持っていない人が、この薬を利用した際の健康への影響については、コンセンサスがなかったという。

そこで、ハーバード大学とオックスフォード大学の研究者からなるチームは、モダフィニルの包括的な調査を行った。

次ページ明らかになった「ポジティブな効果」
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
行き詰まる東電支援<br>原発最後の選択

賠償費用も廃炉費用も想定から大きく上振れし、東電支援スキームは破綻の瀬戸際。東電の発電所を売却し、その代金を賠償や廃炉費用に充て、東電を送配電会社に再編する構想が浮上。