「新型iPhone」は、軽量素材で大きく進化? アップルが明らかにする新製品の衝撃

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そんなグラハムの名前を冠した会場を選んだアップル。既に会場とその周辺は、アップルのイベントのための装飾が施されていた。

会場のイベントタイトルには「Special Event」と大きく書かれ、メディア向けの招待状のイラストが配置されている。また、会場には紺色に白いリンゴのロゴの旗が掲げられ、会場周辺の封鎖された道路沿いのバナーは、iOS 9でSiriを起動した際に現れる滑らかな波のイラストが描かれていた。

正常進化を続けるiPhone

アップルのイベント開催や、発表されるであろう新製品に関する事前情報は、アップル系のニュースサイトだけでなく、ローカルニューステレビ局でも繰り返し報じられ、サンフランシスコの人々の期待感を高めていた。

発表のメイントピックとなるのはiPhoneだ。今回はiPhone 6s、iPhone 6s Plusが発表されるとみられている。

iPhoneは2年に一度デザインの変更を行うことになっているが、2014年にディスプレイを拡大した2機種が登場したため、順当に行けば2015年はデザインの大きな変更は行われない予定だ。

4.7インチ、そして5.5インチのディスプレイを備え、アルミニウムで角が落とされた、薄型のスマートフォンとして登場するだろう。

ただし、外郭の構造やディスプレイには大きな変化が施されるとみられている。金属ボディのデザインは変わらないが、素材はより軽量で硬い、Apple Watch Sportでも採用されたアルミニウム素材が用いられるとみられる。ただ、シルバー、グレー、ゴールドの3色に加えて、新たなローズ系の新色が加わるとも報じられている。

ディスプレイは、カメラの4K動画撮影サポートを受けて高精細化されるともいわれている。加えて、3段階の圧力を感知できる3Dタッチパネルが新たに採用され、メニューのショートカットや筆圧感知などに利用できるようになると見られている。

既に6月のWWDC15で発表済みだが、最新のiPhoneと組み合わせるのが刷新されるiOS 9だ。アプリなどの動作速度の向上、省電力性、音声アシスタントSiriと検索の機械学習を用いた強化、地図の公共交通機関を用いた経路検索のサポート、新しいフォーマットを用いたニュースアプリの採用などが主な変更点となる。

そして気になるのがApple TVだ。

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