あなたは「自分の保険」を知らない!  生命保険を使い倒す

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少子高齢化とともに起こっているのが、ライフスタイルの多様化だ。年齢ごとのライフステージの変化だけでなく、20代中心に若年層の失業率上昇や収入減、親の介護、定年後の年金など、個々人の生活パターンの変化や将来に対する不安などから、生命保険に対するニーズはさまざまだ。

少子化の原因ともいえる独身者の増加と晩婚化に加え、離婚率もここ数年間で急上昇している。特に、収入の少ない若い独身者(あるいは夫婦)の場合、生命保険に加入している人は少ない。いわゆる“保険難民”が増えている。この状況を改善すべく、安さを最大の売り物にした商品を販売している、ライフネット生命やネクスティア生命などネット系生保が注目されている。

しかし、40歳を過ぎた晩婚のケースとなると、状況が違う。収入はそこそこあるが、すでに糖尿病、高血圧症などの病気を持っていることから、生命保険に入れない人が増えている。そこで最近、各社がこぞって開発・販売してきたのが、「引受基準緩和型医療保険」だ。一度、がんにかかって手術をした人でも入れる保険もあるが、その条件は厳しい。

また、いわゆる“お一人様”が増えてきた。といっても、男性と女性では大きな違いがある。女性特有のがん、といえば乳がん、子宮(子宮頸)がん、卵巣がんが挙げられる。特に乳がんは女性が罹患(りかん)するがんの中では圧倒的にトップだ。ここ20年ぐらいで罹患率・死亡率とも上昇。さらに罹患年齢は若年化の傾向が見られ、30代後半から急上昇し、40代後半でピークを迎える。

働く独身女性が増えている中で、まさに働き盛りの年齢で乳がんにかかるケースは少なくない。「仕事が忙しくて、検査もろくに受けなかった。しこりが気になり病院に行って検査を受けたら、乳がん、しかもほかに転移が見つかった」という話は珍しくない。

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