ステンレス業界の苦渋、再編も業績改善の特効薬にならず

拡大
縮小


 国内のステンレス業界に再編の機運が高まっている。2011年11月、業界3位の日新製鋼と5位の日本金属工業は経営統合に向けた検討を始めたと発表した。11年3月期の売上高は、日新製鋼が5453億円(ステンレス部門は1400億円)で、日金工が932億円。12年10月の統合を目指す。

両社が動いた背景にあるのは、収益環境の悪化だ。リーマンショックがあった09年3月期は、主要メーカーで業績を開示している4社すべてが経常赤字に転落(図)。それ以降も厳しい状況が続く。直近の11年4~9月期も業界首位の新日鉄住金ステンレス(NSSC)が61億円の赤字になった。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT