残暑の体調不良は「歯茎」の色変化でわかる ピンク色のはずが、赤くなったら要注意

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体の不調も知らせる歯茎の赤みは、食生活を見直すだけで改善が可能という。塚原院長によれば方法は次のとおり。

ハミガキと食事の見直しで改善

① 体内のビタミンやミネラルバランスを整えるため、ご飯やパン、麺類などの炭水化物は控えめにする。スイーツは×

②糖質の入っている飲料水は避ける。レモン水がおススメ

③ビタミンB群の豊富なブタ肉やレバーなどのおかずは一助になる。一緒に野菜をたっぷり食べるのがコツ

④食事では1口ごとに30回かむようにする。よくかむと唾液が出ることで、口の中の常在菌バランスが保つことができる。また、消化を助けるだけでなく、顔の筋肉を鍛えることで「老け顔防止」にも役立つ

⑤ビタミン不足を補うためにサプリを活用するのも一考
「いずれも、きちんとハミガキをしていることが前提となります。食生活を見直しても、赤みがとれないときには、歯科医に相談してみてください」(同)

自分ではハミガキをしっかりしているつもりでも、歯並びなどによっては、磨き残しがあるという。歯茎の赤みが治まっても、磨き残しが続くと歯周病につながりかねない。

「生活習慣病は、それぞれの病気が呼応して悪化していきます。歯周病も生活習慣病のひとつです。若い頃からの生活習慣が、その後の健康状態に影響を及ぼすと考えていただきたいのです。半年に1回程度、歯科を受診して口の中やハミガキの方法をチェックするとよいでしょう。正しい方法でケアをすれば、口の中も全身も健康を維持できると思っていただきたいと思います」と塚原院長はアドバイスする。

安達 純子 医療ジャーナリスト

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あだち じゅんこ / Junko Adachi

東京生まれ。医療ジャーナリスト。医学ジャーナリスト協会会員。大手企業のOLから転身。フリーランスの雑誌記者としてさまざまなジャンルの取材を行う中で、病気の発生メカニズムに興味を持ち、医療関係の記事の執筆に比重を置くようになった。現在は、先進医療といった最新の医療状況をはじめ、免疫疾患や感染症などに強い関心を持つ一方で、生活習慣病といった身近な病気を対象とした記事を数多く新聞等で連載中。身体に個人差がある中で、その人にとっての健康とはなにか。病気の仕組みはどこまで解明できるのか。また、未知の病気の正体はどこにあるのかなどをテーマに現在取材を進めている。

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