超高層タワーで宇宙旅行が簡単になる?

5年以内に実験用のタワーを建設へ

ナレーションは英語です(音量にご注意ください)

宇宙船を発射するにあたり、ロケットに点火する方法は、すでに実用されている方法ではあるが、現状の方式は燃料効率が悪い。

そこでカナダのThoth Technology(ソス社)は高さ20キロメートルの宇宙エレベータータワーが、この問題を解決しうると発表した。同社の、宇宙システム専門家、イワン・トマスゼウスキー氏は次のように言う。「もし、20キロメートルの高さのタワーから発射すれば、切り離しロケットを使わずに宇宙の軌道に乗せられます。今のロケット発射装置では垂直に打ち上げを行い、その後、推進剤の段を海に捨てて飛行を続けていますが、これが不要になります」

このタワーを利用すれば、ミッションにかかる燃料コストを30%削減できるという。

タワーは強化された膜型素材で建設され、中心にある空洞にあるエレベーターのかごで、ロケットをタワーの最上部へと運ぶ。ロケット打ち上げだけでなく、通信にも利用でき、風力発電や、観光にさえ使用しうるとソス社は説明している。

「この構造物には多くの可能性があります。観光もその一つです。20キロメートルもの高さの地上の壮大な光景を持つことになるのです。いかなる方向からも1000キロも離れたところから、これを見ることができます」(トマスゼウスキー氏)。

ソス社はこのタワーについて、米国の特許を取得したことを明らかにした(7月21日のリリース)。これは現在、もっとも高さのある人工建造物の20倍もの高さだ。実用レベルの試作機を5年以内に建設することを計画している。

OSIRIS-RExにも参加

この会社は、NASAが推進する小惑星ベンヌ(Bennu)への着陸ミッションにも参加している。彼らは宇宙に類似した環境を再現する熱真空チャンバーの中に晒すことで、開発した機器のテストを行っている。調査開発部門の責任者、キャサリン・ソーバルトゥシディス氏は言う。

「我々は、原初の生命がどのようであったかについて、大変興味を持っています。太陽の周りを地球とほぼ同様の時間で周回している小惑星は、地球にも近い位置にある。ベンヌは6年ごとに、地球に接近する小惑星です。ベンヌの構成、大きさ、その他すべてのことに大変興味があります。なぜなら、ベンヌは我々人類にも繋がりを持つ生命のことを知る手がかりがあるかもしれないのです」。ベンヌのミッションは2016年9月に始まる予定だ。

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