30代働き盛りを刺激する大人旅「2大穴場」 海外渡航350回超、山下マヌー氏に聞く

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――まさにこの7月に、アメリカとキューバは国交回復したばかりですね。外国人観光客もあっという間に増えそうです。

おっしゃるとおりです。時間がたてばたつほど、アメリカナイズされてつまらなくなってしまいますし、開発も進みます。キューバを見に行くのは絶対、今ですよ。

――なるほど。まさに今、行くのが「通」というわけですね。おススメの楽しみ方はありますか?

キューバはビーチも美しい(写真:山下マヌー氏提供)

首都ハバナの旧市街は世界遺産で、スペイン統治時代の古い建物がそのまま残されていて、趣深い。シガーの工場見学も面白いですよ。見学の最後に、シガーはもちろん、ラムも一緒に出てくるので、シガーとラムで、文豪ヘミングウェイ気分も味わえたりして……。実際にヘミングウェイが通っていたバーやレストランに行き、彼の足跡をたどってみるのもいいと思います。

それと、まだ乱開発されていないので海がきれいです。キューバ最大のリゾート地、バラデロビーチは実はカリブ海一美しいと言われています。海沿いにシカゴのマフィア、アル・カポネが黒珊瑚で作った素晴らしい別荘がそのまま残され、バーとして利用されていたりする。こんな場所はないですよ。

――海がきれいなのは女性も楽しめそうでうれしいです。でもロマンが詰まった旅になりそうだから、特に男性は夢中になりそうですね。

遊びはもちろんだけど、これから絶対に可能性がある国。それもまたビジネスマンにオススメの理由。アメリカとキューバの国交回復を機にビジネスコーディネーターがすごく増えている一方で、まだ日本とのビジネスはほとんどない。そういう状況を探ってくるのも、すごく面白いと思いますよ。

おまけに円安の影響をあまり受けない上、物価も安い。まだみんなにあまり知られてないし、旅感も満載。まさに穴場ですね。

2020年五輪開催地を争ったイスタンブール

――シルバーウィークに「キューバに行ってきた」というのは、まさに「旅感」ありますよね。とはいっても、飛行機の乗り換えがあるのはちょっと面倒、という人もいると思うんです。どこか、直行便で行ける「旅感のある穴場」はありませんか?

夕暮れ時のイスタンブール(写真:山下マヌー氏提供)

トルコのイスタンブールはどうですか? ターキッシュエアラインズの直行便があるので、イスタンブールだけなら5日間あれば十分楽しめます。9月は時期も最高だし、トルコリラも下がっているのでちょうどいい。ボスポラス海峡を境に、東洋と西洋を一時間足らずで行き来できる面白さがありますよね。

――イスタンブール! これは盲点でした。トルコというと旅慣れた人の終着点というか、根強いファンのリピーターが多い印象ですね。でもトルコは、シリアやイラクに隣接しているので、治安や情勢を心配する人もいるかと思うのですが、旅の初心者でも大丈夫でしょうか?

シリア国境からイスタンブールは、直線距離にして約1000キロ以上離れています。もちろん海外なので日本のように安全と水はタダ、と考えないほうがいいとは思います。

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