マツダはモーターショーで新型SUV「CX−5」を公開、ディーゼル車を前面に打ち出す

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マツダはモーターショーで新型SUV「CX−5」を公開、ディーゼル車を前面に打ち出す

マツダは12月3日から東京ビッグサイトで一般公開が始まる東京モーターショーにおいて、2012年春の投入を計画する新型SUV(スポーツ多目的車)「CX−5」と中型セダンのコンセプトモデル「雄(TAKERI)」を公開した。

注目は何と言っても「CX−5」だ。エンジンからトランスミッション、シャシー、ボディまで、マツダの新環境技術の総称「スカイアクティブ」を全面採用した初めての車になる。同車で特にマツダが狙うのは、ディーゼル車の販売。新開発のディーゼルエンジンはNOx後処理装置をつけることなく、先進国の排ガス規制に世界で初めて対応した。

アイドリングストップの組み合わせで、燃費性能は1リットル当たり18.6キロメートルとクラストップの燃費性能を実現。低速からの太いトルク、高回転まで回るエンジンで、走りも追及している。「試乗した際、余りの興奮に手が震え、早く世に出したいと思った」(山内孝社長)。


CX−5

12年春の日本を皮切りに、グローバル販売16万台を目指す。日本でディーゼル車は排ガスのイメージからほとんど普及していないが、マツダは国内販売の約半分をディーゼル車で販売する計画だ。
 
 「来年は新技術(スカイアクティブ)や生産革新など、これまでの戦略の効果をいよいよ刈り取る年」(山内社長)。その先導役として、CX−5は重要な役割を担っている。


雄(TAKERI)

(並木厚憲 撮影:尾形文繁 =東洋経済オンライン)

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