震災、原発事故で飼い主の元に帰れない犬猫たち、獣医師らが支援活動に奮闘

震災、原発事故で飼い主の元に帰れない犬猫たち、獣医師らが支援活動に奮闘

東日本大震災や原子力発電所事故で苦しんでいるのは、人間だけではない。犬や猫などの動物も飼い主と離れ離れになり、生死の境をさまよった。そうした動物の救護活動に、ボランティアが奮闘している。米国の大手製薬企業ブリストル・マイヤーズ・スクイブの日本法人に勤務する獣医師の東海林綾さん(29)もその一人だ。

東海林さんは現在、土日や祝日を費やして、福島県内に設けられた犬や猫のシェルター(救護所)と自宅を行き来している。

「大震災が起きた後、何かできることはないかと考えたのがきっかけ。お世話をすることで犬や猫が喜んでくれるのが何よりのやりがい」と東海林さんは話す。

高校生のときからボランティア活動の経験のある東海林さんは、まさに行動力を地で行く人物だ。



東海林綾さん


 震災から1カ月も経たない4月9日、宮城県石巻市で開設目前の「石巻動物救護センター」に向かった。翌10日のセンター稼働後は、7月中旬まで毎週通い続けた。

金曜日の夜に夜行バスで東京・新宿をたち、翌朝、仙台市を経由して石巻に入った。そしてシェルターでは動物とともに寝起きし、体調管理や散歩などの世話をした。日曜日の夜に石巻を離れて東京に着くのは月曜日の早朝。自宅でわずかな時間を過ごした後、出社するという激務が続いた。

ボランティア活動に際しては、週末のみならず有給休暇も活用。震災を機に会社が設けたボランティア休暇制度(5日)もフルに使って現地との行き来を続けた。




石巻での動物救護活動


 福島に初めて赴いたのは7月のことだった。石巻では仮設住宅の建設が進み、元の飼い主が動物を引き取ることができるようになったためだ。石巻の場合、仮設住宅での犬猫の飼育が比較的容易だったことが、問題の解決につながった。

石巻での活動が一段落しつつある一方、福島では事態がむしろ深刻になっていた。

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