部長はトップと現場をつなぐ変革キーパーソン--『経営チーム革命』を書いた長野恭彦氏(スコラ・コンサルトプロセス・デザイナー)に聞く

部長はトップと現場をつなぐ変革キーパーソン--『経営チーム革命』を書いた長野恭彦氏(スコラ・コンサルトプロセス・デザイナー)に聞く

「今や効率第一ではない。新しい顧客価値の創造こそ生死を分ける」──。長期停滞する日本経済の中で企業が勝ち残っていくには、経営トップと連携する部長層にこそ「新機能」が求められるという。

──要は、部長ですか。

部長は現場から見るといちばん近い偉い存在、経営層も役員となるともう遠い。しかし、意外に事業でのイノベーションの担い手としては評価されない。ポテンシャルはあるのに生かされていない。トップと現場をつなぐ事業変革のキーパーソンのはずが、とかくその面で関心を持たれない。実は「普段からの変革」には欠かせない。

この認識を強めた理由は原体験にある。たとえば、いすゞ自動車とけっこう仕事をしてきた。同社が大企業病と自らを診断し、それを打破するため、新しい試みをしようとしていた頃のことだ。自動車会社は機能別組織、たとえば設計でも車体、エンジン、電子電装などとパーツ別に分かれている。連携しないと、新車開発や品質向上はうまく運ばない。その連携で活躍したのが部長クラスだった。自らイノベーションを行うというよりも、部長同士が連携して若手のアイデアを実行に結び付ける。それもチームでくみ上げて。

──チーム?

逆説的になるが、部長は日々の調整、管理業務、あるいは役員指示事項の消化に追われ、各人が豊富に持つ社歴や実務経験を事業イノベーションの場で発揮しにくい。その経験値をチームに統合することで力が倍加する。いろいろなイノベーションに向けた知恵を出し合い、経営組織の中でそれを最大化するのにチームで臨むのが最適なのだ。

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