就活は3年生からでは遅すぎる! 内定を勝ち取るための、大学1~2年生の過ごし方 田宮寛之著

拡大
縮小


面接重視から学力重視へ

重要な指摘が105ページから107ページにかけて書かれている。現在の就活の常識では、書類選考やペーパー試験は足切りのために行われており、重要なのは面接だと信じられている。だから日本経団連の倫理憲章の「選考開始」は「面接解禁」を意味している。そして学生は面接での印象を良くするために、就活スキルを磨き、内定確率を上げるために多くの企業にエントリーしてきた。

ところが2011年入学の1年生が選考を受ける時には、そういう常識が崩れ、面接重視から学力重視になっていると著者は予測している。そうなるかもしれない。

面接の印象だけで採用を決めている国は日本くらいだし、日本でもかつては大学名、大学での成績、筆記試験の結果などの学力が重視されていた。面接自体がなくなることはないだろうが、人材選考の基準が面接から学力になれば、若者たちの就活準備は様相を変え、就活・採活が健全化していくかもしれない。

(HRプロ嘱託研究員:佃光博=東洋経済HRオンライン)

東洋経済新報社 1365円

  

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT