それでも「早期英語教育」が必要なワケ 小中学生でどれだけ英語に費やすべき?

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(写真:KAORU / PIXTA)
小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

【質問】

現在、小学生の子と中学生の子を持つ母親です。昨今グローバルという言葉をよく聞くようになりましたが、近所の子どもたちにも小さい頃から英語を勉強する子が多くいます。中には留学の話が実際に出ていたりして、周囲のお母さん方のあまりの英語熱に少し焦ってしまいます。
確かに子どもが今後生きていく上で英語が大切なことはよくわかりますが、小中学生からどの程度英語に時間を割くべきか。主人はそこまでの必要はないという考えです。多くのお子さんを指導してこられた石田先生は、留学や早期の英語教育といった特別な英語教育は必要だと思われますでしょうか。(仮名:高田さん)

【石田先生の回答】

今、グローバルという言葉はあちらこちらで聞きますね。教育の世界でも「グローバル」という言葉が最近は頻繁に出てきます。

この「グローバル」という言葉ですが、「人、モノ、カネ、情報が国境を超えて行き来することで、二国間の関係としてではなく、世界を球体で捉えること」という意味とも言われます。「グローバル=英語ができる」というものではないことは、最近さまざまななところで言われており、確かにその通りだと思います。

しかし、そうはいっても英語ができなくては、少なくとも海外との仕事は難しいことでしょう。また近年は、ICTの発展によって、世界とつながりやすくなっていますし、アジアの非英語圏の国々が英語教育に非常に力を入れていることを考えると、今後、英語が必要される場面はますます増えていく可能性がありますね。

私の知人にはグローバルな世界で現在まさに活躍されている方々がいます。そうした方々と英語の必要性について、次のような会話をしたことがあります。

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