「原発輸出」に関する市民集会が開催、ベトナム、ヨルダンでのプロジェクトに警鐘

「原発輸出」に関する市民集会が開催、ベトナム、ヨルダンでのプロジェクトに警鐘

国際環境NGOの「FoE Japan」など3市民団体は11月21日、「徹底討論! 『原発輸出』」と題した市民集会を東京・千代田区の衆議院第2議員会館内で開催。政府が進めようとしているベトナム、ヨルダンへの原子力発電所の輸出計画について、現地調査結果をまじえて問題点が報告された(写真)。

主催者は、FoE Japanおよび「『環境・持続社会』研究センター」(JACSES)、「メコン・ウォッチ」の3団体。
 
 11月9日から4日間にかけて、日本政府の支援による原発建設が計画されているベトナム南部のニントゥアン省ヴィンハイ地区を訪れたFoE Japanの満田夏花氏は、「現地では福島原発事故の事実がきちんと伝わっていない。住民は『国家事業』の原発建設の是非について口を閉ざさざるをえない状況にある」と報告。
 
 一方、周辺国の状況を報告したメコン・ウォッチの木口由香氏は、「約800キロメートル離れているタイでは放射能汚染の危険性から、強い反対の声が上がっている。万が一、大事故が起きた場合、たんぱく源を淡水魚に依存しているメコン川流域の住民に取り返しのつかない打撃を与えかねない」と指摘した。

ヨルダンへの原発輸出について、JACSESの田辺有輝氏は、「予定地では冷却水の確保が困難であるほか、周辺インフラの耐震性が脆弱で、首都アンマンから40キロメートルしか離れていない。テロなどのリスクも持ち上がっている」と報告した。

3団体が問題点として強調しているのが、原発輸出が公的な支援によって推進されようとしている点だ。国内では原発の新規建設や再稼働が困難になっている一方、政府は原発輸出を進める構えを崩していない。

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