【産業天気図・銀行業】債券含み損処理あるが、最終利益は高水準

メガバンクでは不良債権問題が終わりを告げ、今07年3月期の下期は高い利益水準が続きそうだ。
 牽引役となるのが、投信・個人年金保険など金融商品販売によって得られる手数料収入や、投資銀行業務に付随する非金利収入。預貸業務に伴う金利収入は、大企業向け貸し出し残高の伸びは見込めないものの、金利ザヤは回復する見通し。ゼロ金利解除で預金金利を引き上げ、調達コストは上昇するが、短プラレートを中心とする貸し出し金利の引き上げも徐々に浸透し、利ザヤは改善が見込める。
 一方で、金利上昇により、保有債券の含み損処理も発生。たとえば三井住友フィナンシャルグループ<8316.東証>の三井住友銀行単体で07年3月期第1四半期に704億円の損失となった。ただ、損益に大きな影響を与えるほどではなさそうだ。
 不良債権処理費用は、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.東証>で、前期単体合算ベースで5389億円の利益計上がなくなり、費用計上となる見通し。みずほフィナンシャルグループ<8411.東証>は、傘下3行合算ベース(再生専門子会社含む)で前期の639億円の利益計上が690億円の費用計上になる見通しだ。ただ、そうした負担増を業務純益(本業の利益)の増加で軽く吸収できそうで、最終利益ベースでは前期並みの高い利益を達成する見通しだ。
【山田徹也記者】


(株)東洋経済新報社 会社四季報速報プラス編集部

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