日本株の「本当の買い時」が近づいている

カギを握るのは、9月にかけての原油相場

株式相場はこれから重要な局面を迎えそうだ。そのときカギを握るのは原油だ(写真: 三重・四日市の夜景、y32keiji / PIXTA)

「やはり下げたか」というのが率直な感想だ。8月19日の株式市場は日経平均株価で前日比331円も下落、大幅安となった。膠着感が強まっていた相場は、投資家が持ちきれずに投げが出て、下げ幅を拡大した。だが、一見「急激に下げた」との印象が強いものの、実際には株価の割高感を示す指標が存在していた。

「セオリー通り」の調整局面が到来した

このところの日経平均は、2万0500円を挟んで狭いレンジでの推移が続いていた。そのため、割高感から買いづらいと考える投資家が増えていたといえるだろう。

戻り売り、押し目買いのサイクルを繰り返してきた投資家の行動を、空売り比率や騰落レシオなどで確認すると、ごく短期的な株価の動きを推測することができる。

17日時点の空売り比率は33.0%。「売り余地」が残っていたため、18日には株価は下落し、空売り比率も34.6%に上昇した。そして昨日の19日の市場では、それまでの膠着相場に投資家が我慢できず、ダムが決壊したかのように売りが出て、株価は急落した。

一部内需株の割高感を嫌気する売りが出たとの指摘があるが、そうではあるまい。むしろ膠着相場の中でやや高値で買い付けた個人投資家が、なかなか上昇しない相場環境の中で保有期間が長くなってしまい、これ以上我慢できなくなって売りを出したのだろう。

中国株の下落なども材料視されたもようだが、それまでに騰落レシオが高くなっていたことを考慮すれば、調整は当然であった。今の日本の株式市場は買い上がるには材料不足であり、さらに押し目を買うにも根拠に欠ける状況にある。しかし、この日の下落により、テクニカル調整が一気に進んだ。短期の騰落レシオは買いシグナルが点灯している。うまくいけば、今回の調整局面もごく短期で終わる可能性がある。

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