話し方を変えれば改善!「職場の電話」上達法 今日から実践できる3つのポイント

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りえ:今回解説した「電話では、いつもより『明るい声』で『ゆっくり』話す」そして「相手が落ち着くために、時々『低めの声』を混ぜる」という2つのポイントをいつも忘れないための「コツ」があるんです。

Sさん:それは何ですか?

ポイント3 お子さんやペットの写真を見ながらしゃべる

小さな子どもやペットの写真に向って話すと、おのずと「明るく」「ゆっくり」話せます(写真:adam121 / PIXTA)

りえ:これは、よくコールセンターでオペレーターの仕事をしている人がやっていることですが、机の上に「お子さんやペットの写真」を張って、それを見ながら話すようにするんです。

Sさん:確かに、小さな子どもに話しかけるときって、おのずと「明るい声」になりますよね。

りえ:その「原理」を応用するんです。小さな子どもに話しかけるようにすることで、自然と笑顔になって「口角も上がる」。それで「声も明るく」なる。聞くところによると、オペレーターさんのデスクには、お子さんやペットの写真が張ってあることが多いそうですよ。

Sさん:あと、電話では「早口」になる傾向にあるので、早口を直すにもいい方法かもしれませんね。

りえ:そうですね。お子さんやペットの写真を見ながら話すと「早口じゃなくなる」というメリットもありますよね。小さな子どもに話しかけるときって、おのずとゆっくりの口調になりますよね。

Sさん:その「原理」も応用できるわけですね!

りえ:Sさんも、可能であれば、何か自分が「自然と笑顔になる写真」をデスクに張ってみてはいかがでしょう? 

Sさん:彼女の写真なんかデスクに張ったらドン引きされちゃいますよね(笑)。では実家で飼っている犬の写真にします!

りえ:独身のSさんの場合は、ペットや動物の写真が無難でいいかもしれないですね。

今日のレッスンのまとめ

ポイント1 いつもより「明るい声」で「ゆっくり」話す

ポイント2 時々「低めの声」で話すと、相手が落ち着く

ポイント3 デスクにお子さんやペットの写真を張って、それを見ながらしゃべる

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魚住りえの「話し方講座」第3回目、いかがでしたか? 

この講座では話し方、スピーチのお悩みを持っている方からのご相談を受け付けています。こちらまで、ぜひお寄せください。

次回は「ぎこちない初対面の相手とも必ず話が弾む『質問力』」です! お楽しみに!

魚住 りえ アナウンサー

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うおずみ りえ / Rie Uozumi

フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめた。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。声の質を改善し、上がり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなる。現在は、定期的に10~15人を募集し、スクールでグループレッスンを行っている。魚住式スピーチメソッド

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