若者よ、「長期的な目標」を無理して描くな

強引に描いた目標は、ろくなものではない

将来の見通しが立たず、不安です(写真 : ABC / PIXTA)
いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)プリンシパルが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

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[キャリア相談vol.57]自分の将来の見通しが立たず、不安です。
今、私は就職活動をしています。始まった直後は就職活動を軽視していたところがあり、真剣な取り組みをして来ませんでした。その結果、今でも内定がない状態です。
危機感を感じた私は、一度踏みとどまり、自己分析などをやり直してみました。しかし、焦りや不安の混じったこの自己分析が、本当の自分なのか自信が持てません。そのため、将来の自分の姿が思い描けないのです。
自分の将来の姿(キャリアプラン)というのは、どのように描くものなのでしょうか。
大学生 M

 

仕事選びの本質は、自分にとって合うか合わないかで選ぶものです。それ以上でも、それ以下でもありません。自分に合う仕事を選べば、おのずとその後の姿というのは見えてきます。

また、むやみやたらに将来の姿を描こうとしてはいけません。実際、私は自分の将来の姿なんぞ明確に描いたこともありませんし、現在も意識的に描いていません。

そもそもキャリアに限らず、人生は大きく分けると、「自分自身」と「取り巻く環境」というふたつの不確実性の高い要素に左右されます。このうち前者は自分でコントロールできるとお考えかもしれませんが、必ずしもそうでもないのです。

自分自身もどんどん変わっていく

今の自分が将来こうなりたい、と強く願っていたとしても、将来の自分にとっての理想ではないのです。経験を重ねる中で、考えや判断の軸が変わるので、「なりたい自分」は変化するのです。

当然、「取り巻く環境」も変わりますので、硬直的に現時点で将来こうなりたいという夢を描いたところで、そのとおりにはなりません。現実的には上記ふたつの要素の変化に応じた臨機応変さが求められるわけです。将来の姿を描くとしてもざっくりと描く程度でよいのです。

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