外資系社長が伝授する英語スピーチの心構え 文法の間違いを気にする必要はない

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海外のほうが、リーダーシップやカリスマ性、パーソナリティなどが重要視される

留目:日本の会社だとそこまでしなくても、基本的に組織的な結束がもうある程度できている。組織に背いて生きていくなんてことはみんなしない。私はNECパーソナルコンピュータという日本の会社の社長も兼任しているので、その辺りの違いは肌で実感しています。

安河内:海外のほうが、オンでもオフでも、リーダーシップやカリスマ性、パーソナリティなどが重要なんですね。

コミュニケーション能力も重要

留目:海外の企業は、 組織もある意味フレキシブルで、ポジションもしょっちゅう変わる。なので、組織で仕事をしているというよりは、個人でどれだけサポートしてくれる人を味方にしていくか、増やしていくかがより大事になります。

安河内:英語の能力だけを磨くのではなくて、パーソナリティやコミュニケーション能力にも目を向けていくべきですね。

留目:ええ。今でも私はめちゃくちゃ英語が得意というわけではないですけれど、留目という人間は楽しいよねと言ってもらえたりして、海外の社員、パートナーさんからも飲みに行こうとよく誘ってもらえる。ありがたいし、大切なことだと考えているんです。

安河内:こうして少し話しているだけでもattractive(魅力的)だなと感じます。部下にもモテそうだな。

留目:そうだといいんですが(笑)。

※細かい文法ミスは気にせずスピーチも雑談もこなすことで話術に磨きをかけた留目さん。8月27日(木)に掲載予定の最終回は、 会話力を一層高められる、とっておきの読み物や人物について語ってもらいました。 お見逃しなく! 

 

(構成:山本航、撮影:梅谷秀司)

安河内 哲也 東進ハイスクール・東進ビジネススクール講師

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やすこうち・てつや / Tetsuya Yasukochi

1967年福岡県生まれ。上智大学卒。予備校講師、教育関連機関での講演などで実用英語教育普及に従事。著書に『子どもの英語力がグンと伸びる最強の学習』(扶桑社BOOKS)など。

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