イマドキ学生は漢字より「ひらがな」が苦手?

あえて「ひらがな」で書かせる入試の意図は

「最近の若者は簡単な漢字も書けなくなった」とはよく言われますが、実際はもっと驚くようなことになっているかも?(写真:【Tig.】Tokyo image groups / PIXTA)

もう何年も前から「若者の活字離れ」が叫ばれている。また、スマートフォンやパソコンを日常的に利用することと関連があるのかないのか、簡単な漢字も書けない学生が増加傾向にあると言われている。

そんな中、最近の入試問題に目を通していて気になるものがあった。それはおおよそ、次のような問題である。

〈問題〉以下の空欄にひらがなで答えを書きなさい。
1、(   )は有害な物質であるので、肝臓でより毒性の少ない尿素に変えられた後、腎臓に運ばれる。
2、肝臓に出入りする血管には肝動脈、肝静脈、(   )の3つがある
3、1858年にはフィルヒョウが、「すべての細胞は細胞から生じる」と提唱し、(   )が細胞増殖の普遍的な方法であることを示した。
(2015年 帝京大学医学部改題)

 

なぜ「ひらがな」?!

答えは1「あんもにあ」2「かんもんみゃく」3「ぶんれつ」で、かなりの基本問題で平凡だが、「ひらがな」で答えさせることには驚いた。

冒頭のような最近の若者事情からか、医学部の入試問題ではむしろ「適切な生物用語を漢字で記せ」などと、漢字で書くよう指定してくる問題が増えている。この流れはよくわかるだろう。

しかし、本問は本来漢字で書かなければならない用語を、あえて「ひらがな」で書けと指定しているのである。不思議だ。なぜそんな出題形式が取られたのか。勝手に推論してみるに、まず次の3つの理由を思いついた。

次ページ考えられる3つの出題意図
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