インドネシアで見えた、Uberの進むべき道

反発する現地企業とどう折り合いをつけた?

ライドシェアの影響は新興国にも及んでいる。今回はインドネシアでの事例を取り上げる

配車サービス企業『ウーバー』の衝撃は、まさに全世界的なものである。

われわれ日本人は、タクシーのサービスというものに疑問や不満をほとんど感じていない。両手に荷物を持っていても後部座席のドアが開き、行き先が近距離でもドライバーは嫌な顔をせず、降ろされることもない。

だがそれは「日本の常識、世界の非常識」というもの。「タクシーは信用に値しない乗り物」というのが、多くの国での常識である。

ウーバーはその現実の隙間に滑り込み、相当数の顧客を獲得。タクシー営業許可を持っていない一般ドライバーと契約することで、既存のタクシー業界よりも高いクオリティのサービスを提供することに成功した。もっともウーバーは、この手法を“ライドシェア”という言葉で濁しているが。

登場早々、ジャカルタ市民が大注目

当記事はFUTURUS(運営:ターゲッティング)の提供記事です

そのライドシェアの影響は、新興国にも及んでいる。今回はインドネシアでの事例を取り上げよう。

ウーバーがインドネシアでのサービス提供を始めたのは、今年の1月30日。この時点でウーバーの用意したサービスは2種類だ。大衆車で運行する『ウーバーX』と、高級車を使った『ウーバーブラック』である。

これらのサービスは、登場早々にジャカルタ市民から大きな注目を集めた。それもそのはずである。同国タクシー業界の最大手『ブルーバード』の初乗り料金が7500ルピアなのに対し、ウーバーXのそれは何と3000ルピア、ウーバーブラックでも7000ルピアに過ぎないからだ。

進出のタイミングも絶妙だった。

次ページタクシーが料理の配達?
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
あのころ銀行は<br>無茶苦茶だった

『住友銀行秘史』の著者で元・住銀取締役の國重惇史、元イトマン顧問弁護士の河合弘之、元長銀取締役の箭内昇。平成の金融バブルの最中に起きたイトマン事件の真相と教訓を語る。