大手と提携連発!東大出身ベンチャーの実力

NTT、トヨタ、パナソニック、ファナック

設立間もないベンチャー企業が、名だたる企業と提携を実現している。

NTTやトヨタ自動車、パナソニック、ファナックーー。昨年設立されたばかりのベンチャー企業が、名だたる有力企業と手を組み、注目を集めている。東京大学の最寄り駅、本郷三丁目駅のすぐ近くのビルに入居するプリファード・ネットワークス(PFN)だ。このベンチャー企業が手がけるのは、「機械学習」や「深層学習(ディープラーニング)」の開発である。

機械学習とは文字通り、機械=コンピュータが行動を学習していくこと。ディープラーニングは機械が行動を理解するための学習方法だ。これまでコンピュータに動作を覚えさせる場合、人がデータを分析し、さまざまなパターンに応じた動作をプログラミングして覚え込ませていた。

機械側の処理が生み出す飛躍

だが、ディープラーニングでは、機械が試行錯誤を繰り返しながら、最初に示した条件に対して最適な動作を見つけ出していく。コンピュータならば24時間365日休まずに学習が可能で、ほかのコンピュータと情報交換すれば学習効果の共有もできる。機械に任せておけば、人の労力は格段に減らせる。

「機械学習」を実機で行った様子。1時間程度の機械学習で車同士が衝突せず、交差点のある道路の走行も可能になるという(画像はPFNのホームページより)。

機械が自ら学習することで、データの解析処理をクラウド(サーバー)にデータを集めず、機械側(エッジ)で処理をさせることも可能になる。映像データや計測情報など機械が作る膨大な情報量は、サーバーなどに送るだけで時間がかかってしまい、通信環境にも左右される。

それを機械側で解析し、次の動作を機械自身が決定できれば処理スピードは飛躍的に向上する。自動運転などさまざまな状況で素早い反応が求められており、機械側での迅速な処理や対応の技術が大きなカギを握る。PFNは、この分野で優れた技術を持っていることから、さまざまな分野の大手企業との提携を実現しているわけだ。

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