【産業天気図・非鉄金属】騰勢続く貴金属市況に、驚きの大増額続出

非鉄業界が、とてつもない儲けっぷりを見せつけている。期初には「こんな異常な市況がいつまでも続くはずはない」と異口同音に語っていた業界関係者の予想は大きく外れた。銅、亜鉛、ニッケルなどレアメタル市況は今も高値に張り付いたまま。中には騰勢を強めているものもある。
 こうした市況の謳歌ぶりを見せつけたのが、9月11日の住友金属鉱山<5713.東証>の業績予想修正だ。期初に発表した9月中間期の経常利益計画は380億円。これをなんと2.3倍の880億円に増額してきた。亜鉛・鉛の大手製錬メーカー、東邦亜鉛<5707.東証>も中間経常利益予想に対する第1四半期(4~6月)の進捗率は110%。四半期で半期分以上の経常利益を叩き出したにもかかわらず、中間予想も通期予想も修正しなかったため、同社は東証から注意を受けたほどだ。
 そもそも業績予想の基となる貴金属市況の前提価格が、各社、低過ぎたこともある。強気の社でも現在のLME価格の半分、弱気の社は3分の1程度だった。さすがに四半期決算公表時に関係各社は前提価格を引き上げてきたが、それでもまだ慎重な印象だ。来期以降、貴金属市況は反落するとしても、暴落でもなければ「超快晴」に筋雲が走る程度の好天が続くだろう。
【山本隆行記者】


(株)東洋経済新報社 会社四季報速報プラス編集部

関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
行き詰まる東電支援<br>原発最後の選択

賠償費用も廃炉費用も想定から大きく上振れし、東電支援スキームは破綻の瀬戸際。東電の発電所を売却し、その代金を賠償や廃炉費用に充て、東電を送配電会社に再編する構想が浮上。