官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵 野口雅弘著

官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵 野口雅弘著

質の高い社会保障のためには、それに伴うコストを引き受けなければならず、公務員組織の維持が不可欠だ。ところが近年の財政危機を背景に、官僚制に対する風当たりは強い。一連の官僚バッシング、政治家の「脱官僚」スローガンなどなど。つまり、この国は、福祉社会志向にもかかわらず、行政不信という矛盾状態に陥っているという。

なぜこのような事態に至ったのかを、政治学者である著者が、マックス・ウェーバーの官僚制論を現代社会に当てはめながら分析していく。

官僚機構の無駄や天下りなどは解決しなければならない問題だが、官僚への反感の裏に、新自由主義の志向する「小さな政府」への誘導なども読み取っている。

中公新書 777円

  

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