ちまたにあふれる保険情報はウソだらけだ 保険になんとなく入るのは、間違っている

✎ 1〜 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 最新
拡大
縮小
あなたが生命保険に入ったきっかけはなんですか?(写真 : xiangtao / PIXTA)

日本では多くの人が「保険は入るもの」だと考えています。では、なぜ「保険は入るもの」だとほとんど疑うことなく信じているのでしょうか。

あなたは生命保険に入っているでしょうか。どのようなタイミングで入ったのでしょうか。「保険に入るきっかけ」は各人各様それぞれでしょうが、そのうち代表的なものは、「社会人になったから」「友人や先輩に紹介され、保険営業員に勧められたから」「結婚が決まったから」「子供ができたから」あたりではないでしょうか。

欧米人には理解でない日本人の保険の入り方

この話を欧米人にすると、誰もが首をかしげます。説明しても、なかなかわかってもらえません。理解してもらえるのは、せいぜい「子供ができたから」くらいです。子供が誕生した際に保障額を見直すのはわかるのですが、そのほかの「保険の入り方」は理解ができないようです。彼らは、保険は保障が必要になった時に最低限入るものだ、と考えています。

そのため、どうして「社会人になったから」保険が必要になるのかわかりません。結局、日本人は「なんとなく保険に入る」人たちなのだ、と理解して話は終わります。(連載第3回「保険はできるだけ入らない」が世界の常識

確かに考えてみると不思議です。なぜはっきりとした理由もないまま、保険に入ってしまうのでしょうか。どうも「保険は入るもの」との先入観が強いために、そもそも「保険が必要かどうか」についてはほとんど考えていないように思われます。だから、社会に出る、結婚をする、といったライフステージが変わるタイミングで保険を勧められると、必要性を疑うことなく保険に入ってしまうのです。

その原因は、偏った情報に基づいて判断してしまうからです。

次ページ「売り手サイド」の保険情報ばかりが溢れている
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT