世界に通用する「本当の武器」が必要だ

あなたの大事な能力を磨くために

齋藤氏はこれまで成功した人たちを見てきた経験から、成功者には二つの共通点があると言う。それが「パッション」と「ビジョン」だ。パッションを持ちながら、いかに相手にビジョンを伝えられるかがポイントになる。

「私の付き合いのあるシリコンバレーの起業家は皆、ものすごいパッションやビジョンを持っていました。だからこそ、成功するのです」

しかし、一人のビジネスパーソンや起業家がすべてに長けているわけではない。つねに失敗は付き物だ。どんなパッションやビジョンを持った人物でも完璧ではないだろう。人は必ず間違うし、機械は壊れ、事故も起こるものだ。

「だからこそ、レジリエンス=復元力を教えなければならないのです。そして、失敗に対応するには、チームが必要です。たとえば、歴史に残る大企業、長続きする企業ほど、2人で創業しています。その2人とは、自分と役割の異なる人、正反対の人になります。自分が前に出るほうなら、相手はシャイなほうといった具合に、お互いの弱みを補完できる人が必要なのです」

世界の共通語はブロークンイングリッシュ

「リーダーという言葉のリードという言葉の語源には、新しいことをする、という意味があります。このリーダーが率いるのがチームであり、そのチームの反対の言葉がグループ。そして、グループを動かすことを、マネジメントと言います。その語源はイタリア語。野生の馬でも乗れるようにするという意味があります。つまり、マネジメントとは、上司が部下に指示するかたちであり、リーダーとは、率先してチームを動かし、新しいことに挑戦する役目を担っているのです」

その舞台は、海外だ。人口減と高齢化が同時に進む中、海外のマーケットに目を向けなければならない。

「現在の世界のビジネストレンドは、ムーアの法則の内実にあります。ムーアの法則とは、半導体の集積密度が18~24カ月で倍増していくというもの。この法則で重要なのは、性能が上がりながら、同時に価格は下がっていくということです。このことは半導体と別の世界にも当てはまります。たとえば、通信や携帯の世界もそうです。通信は過去に比べて、機能性は高まり、大幅に安くなりました。携帯もそうでしょう。

この法則から見えてくることは、エコシステムをつくらなければ生き残れないということです。現在、ビッグデータ、クラウド、3Dプリンタが“インダストリー4.0”を起こすものとして注目されていますが、こうしたイノベーションは、これから先、さらに起こるでしょう。だからこそ、もっと世界に目を向けて、新しいエコシステムを構築していくべきなのです」

そのために必要な英語も心配することはない。世界の共通語は英語ではなく、ブロークンイングリッシュ。英語以外を母国語とするビジネスパーソンの方が、圧倒的に多いのだから。

「CPUの進化で、2023年には、普通のコンピュータが人間の脳の処理能力を超えると言われています。2045年には、人類の能力を超える時代が来るとも予測されています。では、そこで私たちは何を考えるべきなのか。これから世界はガラリと変わるということです。

だからこそ、日本企業はイノベーションを起こして、さらに強くならなければなりません。そして、もっと新しい起業家が出現しなければならない。でも、心配いりません。日本人は基礎ができています。だからこそ、意識を変えるだけで、さらにグローバルに伸びていける。もっと強くなることができると思っています」

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