産後うつの一因は「完全母乳」思想にあり?

育児のこだわりに縛られすぎてはいけない

「赤ちゃんにとってなにが大切か」を考えてみるといいかもしれません(写真:Ushico/PIXT)

情報社会になった現代では、外的な要因からストレスが増え、うつ病などさまざまな心の病気が表面化してきています。

女性が産後に陥る「産後うつ」もそのひとつと言えます。昔は「産後うつ」という言葉もそこまで浸透していませんでした。この産後うつ、実は、妊娠前から「完全母乳で育てたい」と思っている人の中に、かかりやすい人がいることをご存じでしょうか?

今日は、元看護師で妊活カウンセラーでもあり、マタニティケアの講師である筆者が、産後うつになるきっかけと育児ストレスをなくすコツについてお話をしていきます。

「完母」へのこだわりが、苦しい自分を作っている

当記事はIt Mama(運営:ターゲッティング)の提供記事です

数十年前には、「母乳よりもミルク!」と言われていた時代もありましたが、現在は多くの情報の中で母乳が推奨されています。

産院によっては、ミルクを使わずに育てる「完全母乳(完母)」を目指すために、入院中いっさいミルクを足すことなく、足りない分は糖水を足して、泣いたら吸わせるといった方針をとっている所もあります。

本来、自然に母乳が出せるのであればそれにこしたことはないのかもしれませんが、母乳がうまく出ない人は、母乳の分泌を促していくために、睡眠不足になってでも慣れない抱っこや授乳をがんばります。

入院中の産院、「そんな抱っこじゃ、赤ちゃんが吸いづらいでしょ?」「家に帰ったら、もっと大変なんだからがんばって!」など、横で泣いている赤ちゃんを見ながらそんな言葉をかけられると、ママはどんどん追い詰められてしまいます。

「ごめんね、ちゃんとおっぱいが出してあげられなくて……」。そうやって自分を責めているママの隣で、いっぱいおっぱいが出ているママを見ると、さらに自分を責めて苦しくなっていくのです。

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