「英語はムリ」を克服する、たった3つの手順 できる子どもは自然に行っている!

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学習のための方法論を正しく行えば、英語の点数を伸ばすことができます(写真:Graphs/PIXTA)
小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

【質問】

現在、3人子どもがいます。いちばん上が中学2年で、次が小6、末っ子が小2です。わが家では、塾に通わせないという方針でやってきましたが、中学2年ともなると塾に行っている子とそうでない子で、随分と差がついた感じがしています。うちの子は、私が見てもよく頑張っていると思いますが、特に英語が苦手のようで、単語もなかなか覚えられず苦労しているようです。私は英語が教えられませんので、そろそろ塾へ行かせるべきなのかどうか迷っています。石田先生はどうお考えになりますでしょうか。
(仮名:池辺さん)


【石田先生の回答】

塾に行かずに頑張っていることは、とてもすばらしいことです。塾では合理的に学校の点数を取らせる要領を心得ていますので、それに忠実に従っていれば、ある程度は伸びるといえます。しかし、塾へ行かずとも進学校に合格する子もいます。私の周囲でも、勉強も部活も頑張って、塾へは行かずにトップ校に合格した生徒を何人も知っています。そのような生徒は、勉強のコツを知っており、時間の使い方が上手です。それがわからなければ、塾へ行って学ぶというものひとつの方法です。

池辺さんのご質問の中で、お子さんは英語が苦手というお話がありました。英語はセンスというよりも、勉強の方法を知ると知らないとでは、天と地ほど異なる科目なのです。一部の語学のセンスがある生徒を除き、多くの生徒は、勉強方法を知りません。

かく言う私も例外ではありませんでした。中1の頃はbとdの区別がつかず、radioの単語の練習をしていると、5回目あたりから、rabioに変わっていて、それにも気づかずに書き続けるということをしていたものです。中学校では発音の悪い(というより完全なカタカナ読みの)英語の先生であったために、その後、正しい発音をすることが恥ずかしくなり、随分と苦労しました。

また、中学時代は勉強方法がわかりませんでしたから、ただ問題集を解く、教科書を眺めているという程度であったため、英語はできるほうではありませんでした。その後、高校に入ってから、単語が質、量ともに私のキャパシティを超え、覚えることが苦痛になり、単語テストの前には一夜漬けで切り抜けていました。しかし、いざ定期テストとなると記憶が残っていないため、当然、点数も悪いという状況だったのです。

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