世界販売台数、トヨタが4年ぶりに首位陥落 上期の世界販売台数、VWが2万台差でトップ

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 7月28日、トヨタ自動車が発表した2015年1―6月期のグループ世界販売は前年同期比1.5%減の約502万台だった。VWを約2万台下回り、首位の座を明け渡した。都内で昨年11月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 28日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>が28日発表した2015年1―6月期(上期)のグループ世界販売(日野自動車<7205.T>、ダイハツ工業<7262.T>を含む)は前年同期比1.5%減の約502万台だった。独フォルクスワーゲン<VOWG_p.DE>(VW)を約2万台下回り、4年ぶりに首位の座を明け渡した。

トヨタは北米などの好調で、海外販売は上期として過去最高だったが、国内と海外を合わせた世界販売では前年同期を下回った。消費税と軽自動車税の増税の影響があった国内、景気減速を背景とした東南アジアなどでの販売不振が響いた。

VWは同0.5%減の約504万台。主力市場の中国は減少したものの、欧米では販売を伸ばした。米ゼネラルモーターズ(GM)<GM.N>は同1.2%減の約480万台だった。

トヨタは2014年上期まではVWやGMを抑えて3年連続で首位を維持してきたが、新工場建設を凍結するなど、むやみに数量を追わない慎重な経営を続けていたため、積極的に増産を進めていたVWに逆転されるのは時間の問題とされてきた。VWは力を入れている中国や中南米での需要低迷が懸念されており、トヨタが15年通年で首位を奪還できるかが注目される。

 

(白木真紀 編集:宮崎大)

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