地方の公務員だって、デカイ仕事ができる! 「ナポレオンの村」のモデルが語る営業道

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「ナポレオンの村」のモデルになった公務員が語る。なぜ地方の一公務員である彼が大きな仕事を成し遂げられたのだろうか。
本記事は営業type(運営:キャリアデザインセンター)の提供記事です

営業マンなら誰しも一度は「誰もやったことのない大きな案件を成功させてヒーローになりたい」と考えたことがあるだろう。

しかし、実際にそれができる人は少ない。なぜなら自分のことを「普通の一営業マン」だと高をくくっているからだ。

7月からTBS系で放送されるドラマ『ナポレオンの村』は、唐沢寿明演じる浅井栄治というひとりの公務員が限界集落を立て直すというサクセスストーリーだ。

主人公・浅井栄治のモデルとなっているのは、石川県羽咋市役所職員の高野誠鮮氏。高野氏は地域で生産した米をローマ法王に献上するという超大型プロジェクトを実現した。なぜ地方の一公務員である彼がそのような大きな仕事を成し遂げられたのだろうか。

その秘密を探るべく高野氏に話を聞くと、普通の営業マンが“ヒーロー” になれるヒントが見えた。

セカンドプランだったローマ法王へのアプローチ

「2005年、当時農林課に所属していた私が市長に任されたのは、限界集落だった神子原地区の建て直しでした。その一環として、1年以内に農産物をブランド化するという役割を与えられました」

高野氏は、当時料理関係者の間で高い評価を受けていた同地区のコメ、『神子原米』に目を付けた。

「農作物をブランド化するにはどうしたらいいのか。真っ先に思いついたのは天皇陛下に神子原米を献上し、“皇室御用達”にすることでした。すぐに宮内庁の石川県出身の方にアプローチしましたが、結局天皇陛下に召し上がっていただくことはかないませんでした」

次ページ次はローマ法王に……
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