【産業天気図・半導体】数量好調。ただ価格競争厳しく再編気運もくすぶる

薄型テレビの大型化やデジタル家電への半導体の搭載容量の増加、ウエハの200ミリから300ミリへの移行、回路の微細化などを追い風に、半導体関連企業は躍進が続きそうだ。
 たとえば、安川電機<6506.東証>は液晶搬送用ロボットが拡大、過去最高純益を2期連続で更新しそうな勢い。半導体向け切断・研磨装置のディスコ<6146.東証>も業績好調。300ミリウエハ向けに受注が多く、2007年3月期は過去最高純益に迫る99億円の最終利益を確保できそうだ。今期から会社側業績予想は非開示だが、前期赤字だったエルピーダメモリ<6665.東証>も主力のDRAMが好調、株式市場では大幅な黒字が見込まれている。アドバンテスト<6857.東証>も半導体・部品テスタが好調。過去最高純益を2期連続で更新しそうだ。
 ただ、3年で2兆円、うち過半を半導体に投資する東芝<6502.東証>に象徴されるように、世界的に設備投資競争が過熱。つれて供給過剰感から、NANDフラッシュメモリ等の価格急落が起きている。一方、ウエハの原材料であるポリシリコンも高騰基調。ウエハ製造で世界シェア2位のSUMCO<3436.東証>がコマツ電子金属<5977.東証>を子会社化することを決定するなど、原料高や円高を背景に再編気運もくすぶる。半導体製造装置メーカーや半導体商社も厳しい価格競争にさらされている。好調とはいえ「快晴」とは言いにくい状況が続きそうだ。
【山田雄一郎記者】


(株)東洋経済新報社 会社四季報速報プラス編集部

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