フェイスブックは「人間関係のOS」になった

プラットフォームが巨大なパワーを持つ

FacebookやGoogleは今や、国家を超える存在になっている
土台や基盤といった意味を持つ、「プラットフォーム」。さまざまなユーザーが参加することで価値を持つインターネットサービスとして語られることが増えている。プラットフォームを理解することは、もはや国家の法律を理解することと同義といっても過言ではない。「ザ・プラットフォーム」を書いた尾原和啓氏に聞いた。

国家を超えた力を持つグーグル、フェイスブック

──「プラットフォームは国家を超える存在になる」と指摘されていますが、一企業のネットサービスがそこまで力を持つというのは理解できるようでできない感覚です。

今まで世界最大のプラットフォームは国家でした。私たちが住む国を一つのプラットフォームととらえれば、たくさんの参加者=国民がいるからこそ価値が増大しています。しかし参加人数の規模でいえば、2000年代に入り、国家を凌駕するプラットフォームが生まれています。代表的なプレーヤーが、世界に14億人のユーザーがいるフェイスブックです。10億人以上のユーザーがいるグーグルも、「超国家的プラットフォーム」といえるでしょう。両者は世界最大の人口を有する中国、インドと肩を並べる規模となっています。

価値の定義はユーザー規模に限りません。「深さ」と「長さ」も重要です。深さとはユーザーの利用頻度であり、長さとはサービスの持続性です。超国家的プラットフォームは、この三つの要素を満たしています。それほどまでに巨大な存在を理解するためには、プラットフォームの運営者が何を考えているのかを知らなければなりません。そのとき大事になるのが、企業が持つ「共有価値観(Shared Value)」です。

──共有価値観。普段、あまり考えることはありません。

平たくいえば外部・内部に向けられた、その企業の社員が共通して持っている価値観です。たとえばグーグルのミッションは「Organize the world's information and make it universally accessible and useful(世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること)」です。検索エンジン、地図、ユーチューブといった一連のサービスは、すべてこのミッションに基づいています。

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